東京オリンピックや北京オリンピックで聞くことが多くなった「ROC」について、
「ROC」とはいったいどこの国なのでしょうか。
また、「ROC」とロシアはなにが違うのでしょうか。
この記事では「ROC」とは、「ROCとロシアの繋がり」について解説していきます。
「ROC」とはどこの国?ロシアとはどう違うの?
「ROC」とは「ロシア・オリンピック委員会」の頭文字をとった略称です。
ロシアの選手はオリンピックに出場する際、ロシア・オリンピック委員会の代表として出場しています。
結論、「ROC」にはロシア代表の選手が所属しています。
では、なぜロシアとしてではなく、「ROC」としてオリンピックに出場しているのでしょうか。
なぜ、「ROC」が誕生したの?
発端は2014年に開催されたソチ・オリンピックでのロシア選手のドーピング問題です。
ソチ・オリンピックでのドーピング問題で失格となったロシア選手は一人ではなく、複数のロシア選手がドーピング検査で陽性が確認され失格処分、及びオリンピックから永久追放の罰則となりました。
それを問題しした国際オリンピック委員会「IOC」は2017年の平昌オリンピック直前にロシアに組織的なドーピングがあったと認定し、平昌オリンピックよりロシアのオリンピック出場を除外しました。
ただし、ソチ・オリンピックでのドーピング問題に関与していないことを証明したロシア選手については、個人資格を与えオリンピックへの参加が認められました。
個人資格での出場のため、ロシアとしての出場は認められず、ロシアの国旗、国歌の使用が禁止されました。
ユニフォームについては「ロシア」の文字が記載されている場合は「中立選手」と併記することで使用が認めらている。
そういった経緯があり、個人資格が認められたロシアの選手はロシアとして出場することができなくなったため、東京オリンピックから「ROC」としてに出場することとなったのです。
ドーピングは選手が知らずに禁止薬物が入っている薬や飲み物を接種していたとしても
ドーピング検査で陽性が認められた場合も処分の対象となります。
近年では、ドーピングを資格となる選手が多くなってきている傾向にあります。
なぜ多くのなってきているのかその背景には知らず知らずのうちに禁止薬物が入った薬やサプリメントを接種していることが考えられます。
禁止薬物リストは毎年変更されており、今まで使用していた薬やサプリメントに追加された薬物が入っていることに気づかずに接種するケースが増えてきております。
そのため、試合結果が出た後に選手が失格となるケースもあり、メダルの剥奪等が行われ順位が変動することもあります。
ドーピングとは?
ドーピングとは禁止薬物による筋肉や心肺機能等の強化を行うことです。
ドーピングを行うことで、本来選手が持っている能力以上の力が発揮されることが実証されています。
そのため、国際競技では禁止薬物が指定されており、選手は接種することが禁止されています。
ただし、禁止薬物の中には病気の治療等に使用される薬物もあり、予め治療のために使用していることを正式に申請することで許可されるケースもあります。
ドーピングをすると実際にどういった効果があるの?
ドーピング薬には様座な好ましい効果が人体に起こりますが、それ以上に人体に悪影響を与える副作用が起こる可能性が高く、病気の治療以外での使用はとても危険です。
ドーピングで得られる主な効果
・筋肉量の増加
・瞬発力の向上
・集中力を高める
・心肺機能の強化
・体の回復が早くなる
ドーピングで発生する主な副作用
・高血圧
・脱毛症
・睾丸萎縮
・めまい
・精子減少
・前立腺ガン
・顔の毛が濃くなる
・声が低くなる
・生理不順や生理が止まる
・精神的障害
・幻覚
・発熱
・疲弊
・不眠
・頭痛
・動悸
・吐き気
ドーピング違反に対する罰則
ドーピング違反を行った選手には以下のような罰則が与えられます。
ただし、極めて重大な違反とみなされた場合以下より厳しい罰則が与えられる場合があります。
【ドーピング指定薬物ならびに禁止されている方法を適用した場合】
1回目の違反:2年間の競技出場停止
2回目の違反:競技からの生涯追放
【病気の治療目的に指定薬物を服用し,陽性になった場合】
1回目の違反:最長3ケ月間の競技出場停止
2回目の違反:2年間の競技出場停止
3回目の違反:競技からの生涯追放
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