日本銀行だけが紙幣を発行することができるの？
日本銀行はどんな時に紙幣を発行している？

みなさんはこんな疑問を持ったことはないでしょうか。
なぜ、日本銀行だけが紙幣を発行することができるの？
日本銀行はどんな時に紙幣を発行している？

この記事ではそんな疑問についてまとめてみました。

日本銀行とは
日本銀行は日本ゆういつの中央銀行です。

なぜ、日本銀行だけが紙幣を発行することができるの？

もともとは、政府が紙幣を発行することができる時代がありました。

しかし、明治時代に明治政府が戦費を調達するのに紙幣を乱発した結果、すごいインフレが起きてしまい、そうした失策を再び犯さないよう、政府が勝手に紙幣を発行できないようにするために、中央銀行（日本銀行）のみが紙幣の発行をできる機関としたことが経緯です。

そのため、日本銀行は日本政府から独立した機関であり、日本政府は日本銀行と直接取引をすることが法律上禁止されています。

発行された紙幣が日本経済へ流通される大きな理由は日本政府が発行している債権（国債）を金融機関から買い入れるためです。

日本政府は財政支出を税金だけではまかないきれないため、国債発行という形でお金を確保しています。

しかし、国債を直接日本政府から日本銀行が購入することは法律上禁止されているため、発行した国債を一度、金融機関に買い入れしてもらい、金融機関が買い入れした国債を日本銀行が買い取る方法をとっています。

すなわち、日本政府が国債を発行することにより、日本銀行から金融機関を通じて紙幣が日本経済に流通することになります。